Misskeyインスタンスを建てる

プライベートインスタンスが1つはほしいsigmaです。以前、Azureの無料クレジット分を利用して、1ヶ月弱Misskeyインスタンスを運営していたことはありますが、バックアップなしメンテナンスを敢行しサーバーデータを半分くらい飛ばしたりと、お世辞にもまともな運営とは言えない状況だったかった上、無料クレジットもなくなってしまったので、この際新たに1からインスタンスを立て直そうと思います。

1.サービス選び

世の中には様々なVPSサービスがありますが、プライベートインスタンスに信頼性も大量のストレージも処理能力も必要ないので、コストパフォーマンスがよいOracle Cloud Infrastructure(OCI)で動かすことにしました。Azure とか請求書見るのが怖すぎて使えない

2.インスタンスを建てる

大まかな流れとして、Misskey Hub のbashスクリプトを使ったインストールを参考にしました。[1]

OCIのアカウントを取得し、インスタンスの作成を選択します。「イメージとシェイプ」の欄で、イメージを Canonical Ubuntu 22.04 にし、シェイプはそのまま VM.Standard.E2.1.Micro を選択したままにします。さらに、「プライマリVNIC情報」の欄で、プライマリ・ネットワークを新規仮想クラウド・ネットワークの作成に、サブネットを新規パブリック・サブネットの作成に変更します。忘れずに秘密キーをダウンロードしたら、インスタンスを作成します。

インスタンスが起動している間に、仮想クラウド・ネットワークの設定をします。僕はここを設定してなくて、いつまでもインスタンスにアクセスできませんでした。ファイアーウォールが初期設定で有効なのは安全だけど、気付かないと永遠に戸惑うのでちょっと困る

仮想クラウド・ネットワークのセキュリティ・リストのイングレス・ルールを編集します。恐らく、22,80,443だけ開ければよいと思われますが、サーバーにiptablesがあるので、僕はTCPのポートを全開放しました。

サーバーが起動したら、「Misskey Hub のbashスクリプトを使ったインストール」に書いてある通りに進めます。SSL/TLS設定の暗号化モードを「フル」にし忘れると、IPアドレス直打ちの時だけ、暗号化なしでアクセス出来る謎な状態になるので、細かいところも読み飛ばさない方がいいかも(戒め)

3.インスタンスの初期設定

インスタンスが建てられたら、自分で設定したリンクにアクセスして、インスタンスの初期設定をします。「Misskeyインスタンスで最初に設定するべきインスタンス設定とその他設定の説明[2]」を参考にしました。メールサーバーの設定の補足として、僕はGmail を利用したのでその手順を記そうと思います。自分のGoogleアカウントのページで「アプリパスワード」を検索します。そこで、新たなアプリパスワードを作成し、メモしておきます。次に、Misskeyのコントロールパネルから、メールサーバーを開き、メールアドレスとユーザー名の欄にGoogleアカウントのメールアドレス入力します。ホストはsmtp.gmail.com、ポートは587、パスワードは先ほどメモしたものを設定します。これで、テスト配信に成功すれば設定完了です。

4.(おまけ)連合したくない

僕は、個人用インスタンスの他に、小規模なグループ用インスタンスも建てたのですが、後者は連合したくなかったので、何とかして他インスタンスとの通信を切断する必要がありました。これを、プロキシをうまく活用して成し遂げている人がいたので参考にさせていただきました。[3] ただ、僕のインスタンスはDockerではないので、多少修正を加えます。具体的には、/etc/systemd/system/example.com.service ファイルの[Service]の欄にEnvironment=”HTTP_PROXY=http://127.0.0.1:3128″
Environment=”HTTPS_PROXY=http://127.0.0.1:3128″
を追加し、
sudo systemctl daemon-reload
sudo systemctl restart example.com
とします。但し、この方法で正しく連合をブロック出来ているかは確認していません。


とりあえず、この方法で2つインスタンスを建てましたが今のところ、特に問題なく動いていて個人的には満足しています。フェディバースの思想に共感しているわけではありませんが面白そうではあるので、今後は個人用インスタンスを使っていろいろしていこうと思います。また、個人用インスタンスは運営母体が自分であるため、消さないかぎりサービス終了がないという点もメリットに感じるので、個人用インスタンスを建てられて良かったです。

参考文献

  1. Misskey Hub https://misskey-hub.net/docs/install/bash.html
  2. Misskeyインスタンスで最初に設定するべきインスタンス設定とその他設定の説明 https://hide.ac/articles/Y504SIabp
  3. Misskeyでソースを変更せずに連合を完全無効化する方法 https://scrapbox.io/cookie-ramen/Misskey%E3%81%A7%E3%82%BD%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%82%92%E5%A4%89%E6%9B%B4%E3%81%9B%E3%81%9A%E3%81%AB%E9%80%A3%E5%90%88%E3%82%92%E5%AE%8C%E5%85%A8%E7%84%A1%E5%8A%B9%E5%8C%96%E3%81%99%E3%82%8B%E6%96%B9%E6%B3%95

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